International Baccalaureate (IB) とは以下の10の学習を基本としたスイス、

ジュネーブで設立された高等学校最後の2年間のための国際的な教育プログラムです。

2020年時点で世界158カ国の5284校がIBを施行しています。

Reflective – (見直すことができる)IB 10の学習
・Open-minded
– (広い視野を持つことができる)
Risk-taker – (リスクを取る事ができる)
Caring – (気配りができる)
Balanced – (偏らない)
Principled – (道義に基づく事ができる)
Knowledgeable – (知識がある)
Inquirers – (探究心がある)
Communicators – (コミュニケーションが取れる)
Thinkers – (考える事ができる)

 

 

IBのメリットとは?港町

・世界の大学のほとんどが、IB高校卒業資格の1つとして認めているため、世界のどこの大学も願書の提出が可能になる点

・ヨーロッパにあるスイスで出来た教育システムの為、ヨーロッパ各地への出願をする際に有利になることからヨーロッパ留学を考えている方におすすめ

・IBの最終的な点数によって大学1年生レベルと同じ学びを既に習得していることから教科別に大学側が決めている点数、またはそれ以上の点数を各教科で取ることで、大学に入る前からその教科の単位をもらえる点

・ある大学では英語圏の学校で3年勉強をしたという証明とEnglish A HLで卒業をした証明を提出した場合、英語能力試験などの結果の提出が求められない点

・留学をしているその国のみならず、世界という大きいなスケールを基準に学ぶ事ができる為IB終了後には物事の見方が広くなる点

 

IBのデメリットとは?

おしゃれなストリート

・日本でIBを取得できる学校の数が少ないこと (2020年6月時点で日本全国で24校のみ)

・アメリカではAPという独自の学習プログラムを推奨していることからIBでの大学受験枠がその他の国より少ない点

・日本の大学受験の際には他の国と比べてIBの浸透がまだ薄いことからとても高い点数を入学時に求められる点 (早稲田大学37点に対し、Univeristy of British Columbiaも37点)

・日本では同時に英語実力試験などの結果も提出が求められる事が多い点

 

IB独特の点数のつけかたとは?

IBでは6教科各7点満点+3点の追加点の合計45点満点となっています。

まず最初にメインの6教科の選択(45点満点の42点分)の教科を紹介します。

以下の教科の中から好きな教科5教科選択+第二ヶ国語を1つ選択していきます。

 

・HLとは Higher level, SLとは Standard level のことを示しており、HLはSLより成績のつけ方が厳しく、内容もSLと比べて多いとされています。

・English (英語)については English A は(HLもSLも)基本的に英語を母国語として育ってきた生徒対象の国語です。

英語のスキル次第で学校側がAを取れるか取れないか判断してくれることが多いです。

・それとは別にEnglish B (HLとSL)は英語を母国語以外の言語として取っている生徒のための英語です。

・社会科に含まれるHistoryとGeographyについてはどちらか1つを選択します。

・理科に含まれるBiology, Chemistry, Physicsについては最高2つまで選択可能です。

・理科の科目を1つ+美術の組み合わせも可能です。

 

IBを取得するためには最低HL3教科、SL 3教科の選択が必須です。

そのため、好きであり興味のある授業でHLを取る事をおすすめします。

ある学校では教科の選択肢として以下の授業がりました。

IBで選択できる科目の幅は学校の規模にもよりますので以下は参考です。

教科
English (英語) ・English literature A HL

・English literature A SL

・English literature B HL

・English literature B SL

Mathematics (数学) ・Mathematics HL

・Mathematics SL

・Mathematics Studies (SLより下のレベルですが、SLとしてカウントされます) 

History (歴史) ・History HL

・History SL

Geography (地理) ・Geography HL

・Geography SL

Biology (生物) ・Biology HL

・Biology  SL

Chemistry (化学) ・Chemistry HL

・Chemistry SL

Physics (物理) ・Physics HL

・Physics SL

Visual Arts (美術) ・Visual arts HL

・Visual arts SL

第二ヶ国語
Japanese (日本語) ・Japanese HL

・Japanese SL

French (フランス語) ・French HL

・French SL

Self-taught (母国語) ・Self taught Japanese SL

・Self taught Chinese SL

・Self taught Russian SL

・Self taught Vietnamese SL

この中から6教科選んだとして、6(教科)×7(点満点)=42点です。

これから残りの3点の追加点の説明をさせていただきます。

 

この残りの3点は、Theory of Knowledge (哲学)の授業とExtended essay という卒業論文のような4000字のエッセイの評価によって追加されます。

Theory of Knowledge と Extended essayの2つを提出、クリアして点数を得なければ、

IBの取得は不可となりますので注意です。

教科 提出物
Theory of knowledge ・Theory of Knowledge 10分プレゼンテーション(必須)

・Theory of Knowledge エッセイ(必須)

Extended essay ・4000字のエッセイ(以下の2つから1つを選択)

   ・World studies essay (好きな教科を2つ合わせたエッセイ)

   ・Essay (1教科のみについてのエッセイ)

 

参考までに、あるの学生が選択した教科はこちらです。

・English literature A HL

・Mathematics Studies (SL)

・Geography SL

・Biology HL

・Visual arts HL

・Self taught Japanese SL

     +

・Theory of knowledge

・Extended essay (World studies essay)

 

CAS(課外活動)とは?

その他 IB Learner profile の1つにあったように、”Balanced” (偏らない/バランスの取れた)人材を育成することを大事にいしている為、以上の教科に加え、CASという課外活動も必須です。

湖 港

 

C – Creativity (創造性)

A – Activity (活動性)

S – Service (奉仕性)

 

 

この3つを養う活動を2年間を通して各50時間、3×50= 計150時間行う事が推奨されています。

(平均して週3-4時間の活動を行う形になります)

また、卒業前に、これまで行ってきた活動についてReflection (振り返り)を書いてIBに提出をする必要があり、それを踏まえて IB側が活動を怠ったと判断した場合もIBの取得はできません。

幾つか例を挙げると以下のようになります。

 

月曜日ーYear bookの作成 (Creativity)

水曜日ーバレーボール (Activity)

金曜日ー障害者施設訪問 (Service)

 

IBにおいての各教科の成績つけ方について

以前お話ししたように、HLとSLでは学ぶ範囲の量と成績のつけ方に差が出てきます。

HLの方が学ぶ量が多く、成績の付け方も厳しくなってきます。歴史的建造物前の原っぱ

また、卒業時の成績も最終試験だけで判断はできないのがIBの複雑な点です。

例としてEnglish A HLの成績の付け方を解説していきます。

成績の付け方は教科とレベルによって全て異なりますがEnglishHLとSLの場合、

最終試験での時間の違い、または課題の文字数に違いが出てきます。

English A HL の総合成績は以下の課題と試験によって計算されます。

また、Self taughtで母国語をHLとして取る場合も以下と同じように成績をつけられます。

課題

・Works in translation written assignment (25%)

選択問題 塗りつぶし

・Individual oral presentation (15%)

・Individual oral commentary (15%)

試験

・Paper 1 (20%)

・Paper2 (25%)

全ての点数をそれぞれのパーセンテージとかけて最終的な点数を出していきます。

 

Works in translation written assignment (25%)

授業の様子

この課題は2パートに分かれていて、以下のような配分が求められます。

・授業で使った本についての振り返り(300-400 words)

・本の Analysis (分析)のエッセイ(1200-1500 words)

 

Individual oral presentation (15%)

この課題では授業で使った本のプレゼンを10分から15分する事が求められます。

プレゼンのスライドや、スクリプトはIBに送られます。

 

Individual oral commentary (15%)

この課題では授業で使った本とポエムについて何も持ち込まず用意したスクリプトなどを丸暗記し各10分ずつ、

計20分間先生の前で音声を録音し、録音の後半に先生がいくつか学んできた本について質問などをするのでそれに答える事が

求められます。(スクリプトとスライドのないプレゼンのような形です)

 

Paper 1 (20%)

試験で渡されたショートストーリーかポエムについてその場で読んだ上でエッセイを書きます。タイムリミットは2時間です。

 

Paper2 (25%)

授業で使った本 3-4冊を基に提示されたトピックについてエッセイを書きます。

Works in translation assignment で使った本は使えません。こちらもタイムリミットは2時間です。

 

以上のように一つの科目でも提出するものが沢山あり、またパーセンテージも違うので

成績をつけることがとても複雑です。

 

また、理科の教科では自分で決めた実験を行い、それに基づいた論文の提出が求められ、

数学や社会科の教科においても同じ様に論文が最終試験とは別に提出が求められます。

美術では2年間を通して作り上げてきた作品をSLで 4-7作品、HLで 8-11作品を使ったエキシビション(展示会)を

最終試験として行うのでコツコツと作品を作っていく事が重要となってきます。

 

IBに取り組む事で大学が楽になる?ビーチバレー

IBの内容や取り組む事が多く、難しいとされているため、IBを取得した生徒のほとんどが卒業時点で時間の管理や取り組むべき物事の順位を自分なりにつけ、確実に時間以内にこなすことに慣れていきます。

そのため、IBを取得した生徒の多くが大学に入ったときに他の生徒と比べて楽に感じる、余裕が持てる様です。

チャレンジ精神のある方は是非トライしてみるのも良いのでは?